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原水槽
原水には時間変動がありますのでこの槽に貯めて均質化を行います。
曝気槽
生物処理の主となる反応槽です。
汚泥(好気性微生物)混合水を、おみそ汁に例えてイメージしてください。みそにあたるものが活性汚泥と呼ばれる原水の汚れを分解してきれいにする微生物群です。
汚泥(好気性微生物)混合水に一定時間エアレーションを行うと、まるでおみそ汁に空気をブクブクと吹き込んでいる状態になり、微生物群が汚れを分解(吸着・分解)します。
この時に汚れの約半分はCO2(炭酸ガス)になり、残りの半分は微生物の繁殖に使われます。
沈殿槽
次に、汚泥混合水は沈殿槽に送られます。
所定時間放置することで活性汚泥を沈殿分離させます。これはおみそ汁をお椀に注ぎ放置すると下部にみそが沈殿し、上部は透明な水になることと同じ原理です。
きれいになった上澄水は、処理水として放流されます。
下部に沈んだ活性汚泥は、一部を種菌として曝気槽前段に戻され、残りは脱水機で凝集剤を混入して脱水され、産業廃物として処理されます。
上記の生物処理の概略説明では、沈殿槽で活性汚泥が沈殿することが大前提になっています。 しかしながら...
●原水の変動があったとき
●DO値(溶存酸素濃度)が高すぎるとき
◎汚泥フロックが解体傾向となりSSの流出
◎汚泥解体による発泡
原因:フロックの粘性が外れて水に溶け、曝気されることで空気を抱き発泡
◎硝化が促進されpHが下がり沈殿槽で脱窒浮上
●DO値(溶存酸素濃度)が低すぎるとき
◎未処理粘性、発泡
◎汚泥腐敗による糸状細菌の増加 バルキング
等々の場合は、沈殿槽で汚泥が沈まず、きれいな処理水(上澄水)が得られなくなります。
そうなると沈殿槽の汚泥界面の監視に神経を尖らせ、場合によっては凝集剤を投入して強制的に汚泥を沈降させる等、昼夜休日を問わない運転管理が必要となり、莫大な手間とコストを負担することになります。
最悪の場合は、工場の稼働を停止。
排水を止め、処理できていない水を放流しないようにする等、
工場の生産調整等、経営に重大な影響を及ぼします。