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産業廃棄物(余剰汚泥)が出ない環境にやさしい排水処理設備
産業廃棄物ゼロ、年間経費1/3の排水処理設備
10年間の実証を経て本格販売へ
株式会社ソリトン(本社 奈良県奈良市 代表取締役 川畑繁二)は、自社で開発した排水処理設備「リバージュプロセス」の10年間にわたる実証運転により「産業廃棄物(余剰汚泥)ゼロ」、運転管理コスト「従来比1/3~1/2」を確認しましたので、このたび本格販売に乗り出します。なお、国内大手損害保険会社と連携し、万一、産業廃棄物(余剰汚泥)が発生した場合の処分費用を補償する業界初の補償制度も導入します。
【各地の排水処理場から発生する汚泥】
【埋立処分場】
下水処理場ほか広範囲な産業分野の排水処理場からは汚水を浄化することに伴う産業廃棄物(汚泥)が大量に発生しており、総産業廃棄物の43%を占めている。(出展:環境省「平成26年度 産業廃棄物排出・処理状況調査報告書)このうち約10%に相当する1680万トンが有機性の汚泥であり、当社の排水処理設備を普及させることでこの1680万トンにおよぶ余剰汚泥を削減します。
汚泥を処分するためには、脱水、乾燥、焼却、運搬等多大なエネルギーが消費される上、近年では最終処分場の不足問題が顕在化しており、自然環境に対する負荷軽減という視点からも余剰汚泥の削減は喫緊の課題となっています。
「リバージュプロセス」河川の自然浄化作用を原理として開発されました。河川では、水面近くや曝(さらし)など酸素が存在する好気性環境と川底など酸素の存在しない嫌気性環境が共存しています。好気性環境では好気性微生物が水中の汚れを食べて増殖。増殖した好気性微生物は、嫌気性環境に棲む嫌気性微生物が分解・処理するということが循環的に行われ、水を浄化し余分な産業廃棄物(余剰汚泥)を発生させないという自然界の仕組みが出来上がっています。「リバージュプロセス」は、この自然界の浄化システムを、独自で開発したR型ろ材を活用し、段階的に処理を行うことによって再現し、環境にやさしいプロセスとして完成されました。
酸素の無い環境と酸素の存在する環境を繰り返すことで、産業廃棄物(余剰汚泥)の削減、トラブル対策費の削減、薬剤費の削減、管理手間の削減等により、10年間以上排水処理の運転管理コストを従来の1/3~1/2に削減することに成功しました。
更に、産業廃棄物(余剰汚泥)が発生しないため、脱水機や乾燥機などの汚泥処理設備が不要となり余剰汚泥由来の悪臭も発生しません。
国内で10年以上排水が安定的に処理され、産業廃棄物(余剰汚泥)が発生せず年間の管理コストが 1/3~1/2に削減されたことに自信を深め、今後年間3件の受注を目指します。また、企業の排水処理コストの削減、自然環境の負荷軽減のためバージュプロセスの代理店制度を構築し普及を加速することを予定しています。